家庭用ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の貯蔵タンクの断熱材に
エコキュートとは大気の熱を利用してお湯を沸かす、地球環境への負荷をおさえた自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機です。
大気熱を利用するので、お湯を沸かす効率は電気エネルギーのみの場合に比べて電力消費量約1/3。
また、主に夜間電力を使うので、昼間の電気使用量を抑えることができる、環境にやさしい給湯システム。貯蔵タンクには、断熱のために大型の発泡スチロールが用いられています。
快適で省エネルギーな暮らしを実現する換気ユニットの断熱材に
住宅は高気密高断熱化がすすみ、以前より低冷暖房負荷で生活ができるようになってきました。
一方、高気密化により、シックハウスの問題もあり、建築基準法が改正され、すべての建築物に原則として常時換気が義務付けられています。
しかし、換気扇だけですと、夏は高温の湿った空気が入り込んで、結露を起こしたり、冬は低温の乾いた空気が浸入し、住宅内が乾燥する恐れがあります。
これらの問題・課題を解決するために、家全体を快適な湿度に保ちながら換気を行うために発泡スチロールが用いられています。
快適な住宅環境に発泡スチロールはなくてはならない断熱建材。
軽さと断熱性で室内を快適に保っています。
軽量、断熱という特性から、住宅の屋根、壁、床へとさまざまな形で利用されております。
ボード状断熱材だけでなく曲面・凹凸などに加工成形し屋根や壁に、また、登り梁やツーバイ材等の厚い屋根たる木の間に充填し利用する
変形追従性や柔軟性を持たせた充填断熱向けの商品も数多く流通しています。
マンションの高層化や梁の少ない広い空間を実現するための発泡スチロール
ボイドスラブ型枠材。
曲げ応力を負担しないスラブの中立軸廻りを空洞化し、コンクリート量を増やさず、床を軽量かつ厚くして剛性を高め、梁を少なくして大きな空間を構築できる発泡スチロール成形品です。
出展元:「JEPSA 発泡スチロール協会」ホームページより
緩衝材
建築分野
発泡スチロール(EPS)一体成形部材
取っ手付きEPS製品の製造効率アップとコストダウン
背景・課題
取っ手の接着工程の効率化、臭気の改善
取っ手付き製品を 完成形EPSにABS製取っ手を後付けで接着する製造を行っていた。
EPSに接着剤を塗布し、乾燥工程を経て取っ手ASSYを取り付ける製造方法の為
製造に時間がかかることと、接着剤等の臭気が強い為、効率的に作業を行うことが困難であった。
提案ポイント
インサート部材による一体形成へ
接着剤を変更、排気設備などの環境改善を行うも、限度がある為製造方法を変更し、接着剤レスのインサート成形の開発をスタート。
取っ手形状を変更、その形状を逆に利用することにより、取っ手がEPSに接着剤レスで固定されるように工夫し、
インサート部品を金型へ固定させることにより、原材料への巻き込みをなくしインサート部材とEPSの融着に成功しました。
効果
取っ手素材を見直し効率とコストダウンを達成
インサート部材の素材を変更することにより、インサート成形での問題点であった、EPSの発泡粒子の凸凹の発生を押さえることが可能に。
結果、大幅な作業効率のアップとコストダウンにも成功しました。